健康質問箱
No.1『高血圧・低血圧』
ローヤルゼリーは、高血圧症にも低血圧症にもよいと聞きますが、どうしてでしょうか?教えてください。
(愛知県・男性・76歳)

高血圧症の人が、ローヤルゼリーを用いていたら、何時とはなしに血圧が下がってきた、という話しをよく聞くことがあります。また別の人は、立ちくらみなどがあって、医師から低血圧症だと言われていましたが、ローヤルゼリーを食べていたら、何時の間にか症状がとれて、「もう低血圧症ではありません」と医師に言われたといいます。一体、ローヤルゼリーには血圧を下げる働きがあるのか、それとも上げる働きがあるのですか、という質問を受けることがあります。

この質問に答える前に、高血圧症と低血圧症というものについて考えてみることにします。高血圧症には、二つあります。一つは高血圧を引き起こす病気があって起こる高血圧を続発性高血圧(症候性または二次性ともいう)と呼んでおります。これに対し、原因となる病気がなくて、血圧の上昇そのものが病気である場合を、本態性高血圧症(または原発性高血圧症)と呼んでいます。

ローヤルゼリーで血圧が下がったというのは、この本態性高血圧症の場合です。本態性高血圧症の場合には、遺伝性が認められますが、遺伝関係のはっきりしない本態性高血圧も多いです。また、毛細血管の血液の通りが悪くなり、血管の収縮・緊張がおこり、血管の内径が縮小します。これは血管運動神経(自律神経)の興奮によるもので、このとき比較的短い時間、高血圧になります。また、アドレナリン・ノルアドレナリン・アルドステロンなどのような体液性物質がはたらいて、毛細血管を緊張させますが、このときに比較的長い時間高血圧が続くことがあります。なお、血管運動神経の興奮は、寒冷とか感情によって左右されることが多く、それによって血圧の上昇がひどくなることもあります。

このように本態性高血圧は、血管運動神経という自律神経によって引き起こされるものです。そしてローヤルゼリーが高血圧を下げるのは、自律神経の働きを調整することによって達成されるものです。抗圧剤のように、血圧を下げはじめると、どんどん下げて、時には正常な血圧値をこえてまで下げるようなことはしません。すなわち、ローヤルゼリーは、血圧を調整して正常に近づけてくれるのであって、むやみに血圧を下げるようなことはしません。

次に、低血圧であります。正常な人ならば、最高血圧(収縮期圧)が110ミリから140ミリぐらいであるのが、100ミリ未満の低い値のとき、これを低血圧といいます。低血圧は、心臓病・ひどい出血・精神的ショックなどで起こる脳貧血による低血圧などを、症候性低血圧症といいます。これに対し特別な病気がなくて起こる低血圧を、本態性低血圧症とよんでいます。この本態性低血圧症のときは、立ちくらみ・めまい・脱力感(力が抜けたような感じ)の症状を訴えます。本態性低血圧症は、体質性によるものとされております。従って自律神経機能を測ってみますと、その機能が不安定なものが多いです。

そこで、低血圧症のときローヤルゼリーを用いると、自律神経機能が調整されて、不安定状態から安定状態に変わり、立ちくらみなどの症状も消えてゆきます。

このようにローヤルゼリーは、自律神経を調整して、血圧を正常化させてくれますので、高血圧にも低血圧にもよいのです。

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