ローヤルゼリーの歴史
その歴史は大変古く、紀元前321年頃から知られており、古代ピラミットの壁画などにもミツバチとの関わりが描かれています。近代におけるローヤルゼリーの発見は18世紀で、19世紀になるとローヤルゼリー製品が世に出て、「奇跡の霊薬」「不思議な薬」「魔法の液」と言われブームとなりました。その後1954年 ローマ法王ピオ12世が危篤に陥り、ローヤルゼリーで奇跡的に健康を取り戻した事によって世界養蜂家会議の席で体験発表をされ話題となり、日本でも昭和30年代から多くの方々に愛用されています。
ローヤルゼリーとは?
女王蜂のための唯一の特別食、若い蜜蜂が蜜や花粉の混合食を食べ体内で消化吸収後に咽頭線から吐き出された乳白色のクリーム状物で、「王乳」とも言われ子育てのための特別食、いわば蜂のミルクと言えるものです。独特な酸味と香りがあり、ハチミツとはまったく異なるものです。
女王蜂とミツバチ社会
女王蜂は毎日数千個の卵を産むのが仕事。
働き蜂の寿命1ヵ月なのに対し女王蜂は3年~5年も生き続けるのです。
その生命力の源ローヤルゼリーなのです。
  女王蜂 働き蜂 比較
体重 200~300mg 100mg 2~3倍
体長 17mm 12mm 1.4倍
寿命 3~5年 夏期 30日~40日
冬期 5~6ヶ月
約40倍
産卵 毎日2000~3000個 なし -
成蜂になるまで 16日 21日 5日も早い
食べもの ローヤルゼリー 孵化後3日間はローヤルゼリー
以降は蜜と花粉
-
女王蜂の部屋王台とよび、働き蜂の部屋とは向きも大きさ深さも違い働き蜂が王台にローヤルゼリー吐き出す習性を利用し人工王台を使い ローヤルゼリーを吐き出させるのです。およそ一つの王台が満たされるのに48~72時間を要するといわれ、王台にたまる量は200~500mg、1g採取するのに延べ15万匹の働き蜂が必要なのです。
いかに貴重かお解かりいただけたでしょうか?
ローヤルゼリーの豊富な栄養素
40数種以上の栄養素があります 乾燥ローヤルゼリー100g中
蛋白質
36~42g
人体を構成する重要な栄養素
水分を除くとおよそ半分が蛋白質
必須アミノ酸ほかアピシン、ロイヤリシン、γ-アミノ酪酸など、20種のアミノ酸が含まれます
必須アミノ酸
ロイシン、リジン、バリン、イソロイシン、フェニールアラニン、スレオニン、メチオニン、トリプトファン
アピシン(apisin)
分子量35万の糖蛋白質で、筑波大学の米倉政実博士により発見命名され、分子量58,000のサブユニット6個からなるオリゴマータンパクと推定される。
また、アピシンは酸性タンパク質であることも明らかになった。
次にアピシン中のオリゴ糖含有を分析し5.5%あり、オリゴマンノースからなる典型的な高マンノース型糖鎖であることが明らかとなった作用としては、ラットの肝細胞実験により細胞の寿命を延ばすことがわかった。
別名:長寿タンパク
ロイヤリシン(royalisin)
分子量5,523のタンパク質は、Fujiwaraら(1990)によって発見され、51個のアミノ酸からなる小さなタンパク質で、ヒトのインシュリンというホルモンと、ほぼ同じサイズのタンパク質で、ロイヤリシンは抗菌作用をもっている。
γ-アミノ酪酸
大脳の活動を調整する働きを持つ他、間脳を刺激
炭水化物
33~39g
脳エネルギーとして活用される大事な栄養素
フルクトース、グルコース、スクロース
アセチルコリン
ビタミン
食品中最高含有でズバ抜けて多い栄養素
神経伝達になくてはならないビタミンB群が豊富で、体内器官の調和した発育、均衡をとる上で重要
ビタミン
アセチルコリンは、神経伝達物質として自律神経調整機能があり、近年、ボケの治療薬としても注目されています。
B群
B1、B2、ナイアシン(B3):蜂蜜の60倍、パントテン酸(B5):蜂蜜の170倍(天然物中最高)、B6、イノシトール、ビオチン、葉酸、コリンなど。
特に多いビタミンB
パントテン酸
成長ビタミン、老化防止ビタミンといわれ、糖分やタンパク質の代謝を促進、解毒や中枢神経の発達を促す。
イノシトール
肝臓に脂肪が沈着するのを防ぎ、コレステロールを下げる他抜け毛予防、湿疹予防。
ナイアシン
消化系の健康を促進し、胃腸障害を緩和する他、血液循環をよくし、血圧を下げる。
脂肪酸
10~15g
10-ヒドロキシデセン酸
ローヤルゼリー製品の品質規格基準成分としても重要
殺菌力制癌性などが確認されています
ミネラル
3g
細胞の新陳代謝を全般的に調整する多くの作用に重要
鉄、亜鉛、銅、マグネシウム、マンガン、カリウム、ナトリウム、カルシウムなど
類パロチン 人間の唾液腺ホルモンに似ている物質で筋肉、内臓、骨、歯などの成長発育、老化防止作用
核酸 RNA(アデノシン、イノシン、グアノシン、ウリジン)
※ローヤルゼリーの働きは豊富な栄養素がバランス良く含まれていることによるのです。
ローヤルゼリーの特性
紫外線、空気、熱、などに弱く劣化しやすい。
したがって活性を保つには、錠型粒製品が理想といわれています。
製品形体
  1. 生ローヤルゼリー
    王台から採取しそのまま瓶詰めした製品
  2. 乾燥ローヤルゼリー
    生ローヤルゼリーから水分を除去した粉末製品
  3. 調製ローヤルゼリー
    1または2を使用し錠型、カプセルなどで製品化
スプロイムは調製ローヤルゼリー製品です